ブレーキの役割は?
ブレーキは自動車の重要保安部品のひとつで、摩擦の力を利用して車を「止める」役割を果たします。 ブレーキパッドは、ブレーキシステムの一部として、ブレーキのパフォーマンスを安定させるために重要な部品です。 また油圧式のブレーキを作動させるためのブレーキフルード(ブレーキオイル)もブレーキの性能維持には絶対欠かせないものです。
ブレーキフルードは時間経過で劣化して性能が低下します。 大事故を防ぐためにも、ブレーキシステム全体の日常的な検査とメンテナンスが必要です。
ブレーキの点検方法
- ブレーキペダルが指で軽く押したときに、約5~6mmの動きがあるかを確認する。
- ブレーキペダルを踏みつけた状態でエンジンを始動(スターターモーターを回す)し、ペダルが引き込まれるかを見る。
- エンジンを始動してからサイドブレーキを解除し、その状態でブレーキペダルを踏み、踏み応えがあるかを確認する。(※ブレーキペダルも遊びがないと、軽く触れただけで車が停止、減速してしまうため、走行中などに支障をきたしてしまいます。)
(※ブレーキを「ぎゅー」っと踏んでいます。)
- ブレーキフルード(ブレーキオイル)の状態を目視でチェックする。特に、濁りや黒ずみが見られる場合は、交換が必要なサインです。
ブレーキ・ブレーキフルードに異常を感じたら?
ブレーキは車の最重要部品で負担も多く、すべてが消耗品で構成されています。 ブレーキパッドの摩耗、ブレーキディスクの状態、ブレーキ音、ブレーキペダルの反応などを常にチェックし、異常を感じたらすぐにディーラーや整備工場に依頼することをお勧めします。
また、基本的にブレーキペダルの遊びを個人で調整することは推奨されていませんので、プロに相談しましょう。
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の機能についても確認しておくとよいでしょう。 また、ブレーキフルード(ブレーキオイル)は自分で交換することも可能ですが、安全面や作業の難易度を考慮すると、プロに任せたほうがよいでしょう。