自分でバイクのブレーキパッド交換に挑戦してみよう!
バイクのブレーキパッド交換、関連商品はこちら

ブレーキパッドとは?


ブレーキパッドとは、自動車やオートバイなどのディスクブレーキシステムにおいて極めて重要な部品で、速度を減速または停止させる役割を果たします。ブレーキペダルを踏むと、ブレーキパッドがディスクローターに圧迫され、摩擦が発生し、車両の速度が減少します。

ブレーキパッドを交換しないとどうなる?


そのまま使い続けると、ブレーキパッドの摩耗によって異音が発生します。摩耗したブレーキパッドを交換せずに乗り続けると、制動力が低下するので、事故のリスクが高まります。

ブレーキパッドの交換時期は?


走行距離5000㎞~10000㎞で交換しましょう。
また、ブレーキパッドの新品の厚みは10mmぐらいが一般的で、目視で確認した時に、パッドの厚みが5mm前後まで減っている場合は交換時期です。厚みが2mm以下まで減っていたら危険です!すぐに交換しましょう。

ブレーキパッドの摩耗状態の比較

バイクのブレーキパッド交換_ブレーキパッド摩耗比較画像
(※摩耗がすごいです!!)

バイクのブレーキパッド交換_ブレーキパッドの摩耗比較
(※7.5mmも減っています・・・)


ブレーキパッド交換費用は?


ブレーキパッド本体が、左右2か所で本体6000円位、工賃が5000円位が目安です。 自分で交換する場合は、ブレーキパッド本体のみの金額ですので、安く交換ができます。


バイクのフロントブレーキ交換の方法

      1. ブレーキフルードの入っているタンク周りをタオルなどで保護して、ブレーキフルードのフタを外す。
        ブレーキフルードのフタを外す


        ブレーキパッドが減ってくるとピストンが押し出されます。新しいブレーキパッドを交換するにはピストンを戻すのですが、ピストンを戻すと、ブレーキフルードがタンクに戻るので、戻る量が多いとあふれ出てしまいます。
        それを防ぐためにキャップを開けて必要ならブレーキフルードをスポイトなどで少し抜き取ります。
        注意点

        ブレーキフルードが漏れて塗装面に付着したままにしておくと、浸透して塗膜がふやけて剥離してしまうので、必ずタンク周りやタンク下を保護しましょう。もし漏れて塗装部分に付着しまった場合は、必ず水や中性洗剤で洗い流しましょう。

      2. キャリーパーから出ているコードの接続部を手で外す。
        キャリパーから出ている線を外す。
      3. キャリパーの上下2か所のボルトを外し、車体からキャリパーを外す。
        キャリパーの上下2か所のボルトを外す
      4. 部品の位置の写真を撮る。
        部品を外す前に画像を写真を撮る
        ポイント

        ピンを外す前に写真を撮っておくと安心です!

      5. 割ピンを外し、ブレーキパッドを固定している固定ピンを外し、ブレーキパッドスプリングを外す。
        固定ピンの画像

        ※割ピンやブレーキパッドスプリングは固定ピンの抜けを防止しています。割ピンは横スライド、ブレーキパッドスプリングは縦スライドの防止。
      6. ブレーキパッドを外す。

        ブレーキパッドを外す

        ※部品がススなどで汚れている場合は、歯ブラシなどで掃除しましょう。
      7. ブレーキパッドグリスをブレーキパッド・サポートピンに塗る
        ブレーキパッドとサポートピンにグリスを塗る画像
        (※ブレーキの利きをよくするためにグリスを塗っています)
      8. 中のピストンを押し戻す。

        ブレーキを握った時にピストンが押し出され、ブレーキパッドがディスクローターを押し付けてブレーキをかけるので、ブレーキパッドを交換する時期はブレーキパッドも摩耗されていてピストンが出た状態になっています。

        ピストンを戻す前と戻した後


        ※戻す方法はいくつかあります。
        力が必要ですが手で戻す方法もありますし、ピストン戻しという道具もあります。またプライヤーなどで戻すことも可能です。
        注意点

        片側のピストンを押すと、反対側のピストンが飛びてくることもありますので、4つのピストンを確実に戻してください。



        ピストン戻しの画像
        【ピストン戻し】
        ※ハンドルを回すと広がるので、均等にピストンを押し戻すことが可能です。
      9. 新しいブレーキパッドを装着する

      10. ブレーキパッドスプリングを戻した後に、固定ピンを締める。最後に割ピンを差し込む。固定ピンを戻す
        固定ピンを締める
      11. キャリパーを車体へ戻して、上下のボルトを締める

      12. ②で外した接続部を戻す

      13. キャリパーを戻したあとは、ブレーキバーを抵抗を感じるまで何回か握って、ブレーキパッドがローターに押し付けられるかを確認してください。
        ブレーキを握る
      14. ブレーキオイルのフタを戻して完成です!!



バイクのリアブレーキ交換の方法

        1. ブレーキキャリパーの割ピンを外す
          バイクのブレーキパッド交換_割ピン外す画像
          (※ピックツールで割ピンを外しています)
        2. ブレーキキャリパーのサポートピンを外す
          バイクのブレーキパッド交換_サポートピン外す画像
          バイクのブレーキパッド交換_サポートピンを外す画像
          (※サポートピンをピンポンチハンマーで外しています)
        3. ブレーキパッドを外す
          バイクのブレーキパッド交換_ブレーキパッドを外す画像
          (※ブレーキパッドをプライヤーレンチで外しています)
        4. ブレーキパッドが摩耗して内側に寄っていたブレーキディスクの位置を正しい位置(中央)に戻す
          バイクのブレーキパッド交換_ブレーキディスクの位置を戻す画像
        5. 部品を洗浄する
          バイクのブレーキパッド交換_サポートピンを洗浄する画像
          (※パーツクリーナーで洗浄しています)
        6. 新しいブレーキパッドの角をやすりで削る
          バイクのブレーキパッド交換_ブレーキパッドをやすりで削る画像
          (※角が当たると音が鳴ってしまったりブレーキの利きを悪くなる場合があるために面取りする。)
        7. ブレーキパッドグリスをブレーキパッド・サポートピンに塗る
          ブレーキパッドとサポートピンにグリスを塗る画像
          (※ブレーキの利きをよくするためにグリスを塗っています)
        8. 新しいブレーキパッドを付け、サポートピンを差し込む
          新しいブレーキパッドに変えて、サポートピンを差す画像
          (※サポートピンは外すときと同様にピンポンチとハンマーで差し込むとよいです)
        9. 割ピンを戻す

注意点

今回の車種は「BMW G310」になります。
※車種によって交換方法は異なりますのでご注意くださいね。


バイクのブレーキパッド交換手順です!


定期的なメンテナンスは、バイクの寿命を延ばすだけでなく、あなたの安全も確保します。特に、ブレーキパッドは走行の安全性を直接影響する重要なパーツなので、定期的な交換が必須です。難しそうに感じますが、手順通りに作業をすれば、意外と難しくありません。
是非バイクのブレーキパッド交換に挑戦してみてください。


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