車の各種ライトの点検方法

自分で車のライトの点検をするメリットは?

車のライト点検は定期的に行うことが重要です。車のライトが正常に機能していることを確認することは、交通事故のリスクを軽減し、安全性を向上させます。そして、車のライトが適切に調整されているとドライビングの快適性が向上し、疲労を軽減することができます。また小さな修理やライトのバルブ交換作業は自分で行うことが可能なため、メンテナンスコストの削減にも効果的です。しかし、電気系統のフューズ(ヒューズ)交換や調整など重大な修理はプロに依頼することを推奨します。

初心者向け:車の各種ライトの点検

ここでは、初心者向けに車の各種ランプの点検方法をご紹介します。ヘッドライト、スモールライト、フォグランプ、テールランプ、バックランプ、ハザードランプのそれぞれについて、具体的な点検方法を説明します。


車のライト各位置
(※車の各ライトの位置です。)


ヘッドライト(前照灯)の点検

ヘッドライトはロービーム(近距離照射)とハイビーム(遠距離照射)の二つの部分から成り立っています。ロービームは他の車や歩行者との安全な交差を確保するために使用され、ハイビームは対向車や前方の車両がいない状況で遠くを明るく照らすために使用されます。

点検方法
多くの国産車では、ハンドル右側のウィンカーレバー先端のダイヤルを時計回りに最も番奥まで回した状態にすることで点灯します。そして、自分の目でヘッドライトが左右ともにきちんと点灯しているか確認します。この時、ヘッドライトのカバーに傷やひびがないかも点検します。次に、ヘッドライトの色を確認します。色は白色または淡黄色、左右のライトの色が同じでなければいけません。さらに、照射範囲はハイビームは少なくとも100m先、ロービームは40m先まで照らすことができるかを確認しましょう。また、適切なバルブの調整やクリーニングにより、ドライビングの快適性が向上します。


スモールライト(車幅灯)

車両の前後に設置され、夜間や悪天候時に車両の存在を周囲の人や他の車両に知らせるために使用されます。前方のスモールライトは通常、ヘッドライトの外側に配置され、後方のスモールライトはテールライトの内側に配置されることが一般的です。

点検方法
ウィンカーレバー先端のダイヤルを一段動かし点灯します。自分の目で両側前後のスモールライトが点灯しているかどうか確認します。この時、カバーに傷やひびがないかも点検します。次に色は白色(一部条件で橙色でも可)か、夜間に300m先の前方から点灯を確認できるか(明るすぎても暗すぎても基準違反)、照明の大きさが15センチ平方メートル以内かを確認しましょう。


フォグランプ(前部霧灯)

フォグ(霧)という名前通り、本来は霧の時に使用するもので、濃い霧や激しい雨、雪などといった視界が悪い道路状況のときに点灯するためのものです。ヘッドライトよりも下の位置に設置されているライトです。設置されていなくても法律上は問題ありません。ただしライトが設置されているのに点灯しないままだと車検は通りません!その場合は、ライトを両方外すか、電球の交換しましょう。

点検方法
スモールライトを点灯させた状態でフォグライトスイッチを入れて自分の目で前部のフォグランプが点灯しているかどうか確認します。色は白か淡黄色か、明るさは車両の運転を妨げないか(基準はない)、個数に制限はないが、一度に3つ以上点灯していないかどうかを確認する。


テールランプ(尾灯)

夜間や悪天候時に他の車両や歩行者に対して自動車の存在と位置を示すために使用されます。通常は赤い光を放ち、車両の後方を明るく照らし、後続車両に対して安全な距離を知らせるためのものです。ほとんどの車種でヘッドライトと連動しています。

点検方法
スモールライトやヘッドライトと連動して点灯するため、ウィンカーレバー先端のダイヤルをスモールライト及びヘッドライトが点灯する位置に合わせて、自分の目で確認します。レンズ面に傷やひびがないか、色は赤色か、明るさは5W以上30W以下、夜間に後方300mの距離から点灯が確認できるか、照明部の大きさが15平方センチメートル以内かどうかを確認しましょう。


バックランプ

車がバックする時に、車両の後方明るく照らすことで、車の後ろや周囲にいる歩行者や自転車、他の車の運転者に注意を促すためのものです。また、ドライバーの後方の視界が広がることで車や歩行者、自転車などをいち早く発見できます。

点検方法
サイドブレーキをかけて、キーをONにしてからシフトをRに入れ、自分の目で点灯しているかどうか確認します。色は白色か、昼間でも車から後方100m離れた位置から点灯しているのを確認できるか、明るさは他の交通の妨げにならないか(制限はない)を確認しましょう。


ハザードランプ(非常灯)

故障でやむを得ず路上駐車しなければならない時や、車がけん引されるときなど、周りのドライバーに危険を知らせるために点灯します。

点検方法
ハザードボタンを押して点滅を確認します。 色は橙色か、個数は左右1個か、点滅は60回から120回以下か、明るさは15W以上60W以下で照明部の大きさが20平方センチメートルかを確認する。


ブレーキランプ・ウィンカーランプ

ブレーキランプ・ウィンカーランプの点検方法

自分で車のライトを点検する際の注意点

・車が停止し、エンジンがオフになっていることを確認してください。
・ライトを点灯させる方法は車種によって異なる場合があるため、取り扱い説明書で確認してください。
・もし不明点や難しさを感じる場合は、専門家に相談することをおすすめします。



自己点検の習慣を身につけ、車のメンテナンスに積極的に関わることで、安心で快適なドライブを楽しむことができます。ぜひ、車のライトの点検にチャレンジしてみましょう!

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