できるだけ安く!自分でタイヤ交換に挑戦!!
車の整備やカスタムの際に特に多く行われる作業として『タイヤ交換』があります。
タイヤ交換は、初心者にとってはハードルが高い作業のように思えますが、正しい手順、工具、そして注意点を守れば未経験でも簡単に行うことができます!イエローハットやオートバックス、ガソリンスタンドなどにタイヤを持ち込み、交換料金を支払うより、交換工賃を約4,000円も安い値段で実現できるというデータもあります。また、急なパンク、スタッドレスタイヤへの交換、時期に応じた前輪と後輪の組み換えも自分で対応でき、安全性や燃費効率だけでなく、ランニングコストも削減できます。是非、この機会にタイヤ交換にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか!
タイヤ交換のタイミングは?
タイヤ交換はスリップサインが出る前に実施しましょう。スリップサインとは、タイヤの溝が1.6mm以下になるとタイヤの溝に出てくる箇所のことです。溝が途切れて見えることがあれば、スリップサインが出ているということ!
道路交通法でタイヤの溝は1.6mm以上と定められていますので、スリップサインが出た状態で車を走行していると違反になります。乗車前にはタイヤを確認するように心がけましょう。
タイヤ交換の手順①:作業場の確保
まずタイヤ交換を行う場所ですが、坂道や砂利道など路面が不安定な場所ではジャッキやジャッキスタンドが倒れることもあり大変危険です。広く平らな場所で行うようにしてください。平らな場所でも万が一に備え、作業中はパーキングブレーキをかけ、交換するタイヤの対角線上にあるタイヤにタイヤストッパー(タイヤ止め、輪止め)をかけましょう。(タイヤに対して真っ直ぐに入れ、作業中の揺れを抑えます)
タイヤ交換の手順②:ホイールキャップを外す/ジャッキアップ
次にマイナスドライバーなどを使用してホイールキャップを外します。(ホイールキャップ付きの車に限ります。オプションのアルミホイール装着車にホイールキャップはありません)
(縁にある器具の差し込み口に使用工具を差し込み、てこの原理で外します)
この状態でクロスレンチを使ってホイールナットを少しだけ緩めておきます。
次に、ジャッキを使って車を持ち上げる「ジャッキアップ」を行います。車には「パンタグラフジャッキ」という応急処置用のジャッキが標準で積載されていますが、あくまで応急処置用のツールですので、本格的に整備を楽しみたい方はガレージジャッキ(フロアジャッキ)とジャッキスタンド(ウマジャッキ)のご購入をお薦めいたします。
まずジャッキアップポイントにガレージジャッキ(フロアジャッキ)をかけます。ジャッキアップポイントというのは車とジャッキの接続ポイントです。ジャッキアップポイントは車の前後の底にありますが、場所は車種によって違いがありますので、整備マニュアルやメーカーのウェブサイトでご確認ください。
(ジャッキアップポイントを正確に捉えないと、車が傷みやすく大変危険です)
ジャッキをかけたら徐々にジャッキアップを行います。操作のコツを掴めば女性でも簡単に持ち上げることができます。
(タイヤが浮いて、ジャッキスタンドが入る高さまで持ち上げます)
フロント(前)をジャッキアップする際は左右の前輪、リア(後)をジャッキアップする際は左右の後輪、フロントとリアを同時にジャッキアップする際は左右前後と、それぞれのジャッキアップポイントにジャッキスタンド(ウマジャッキ)を置きます。
(置けたらジャッキを降ろして、ジャッキスタンドで車をささえます)
タイヤ交換の手順③:タイヤの取り外し
車体を持ち上げたらホイールナットを全て外し、クロスリムレンチを使いタイヤを取り外します。万が一ジャッキが外れた時に備えて外したタイヤを1つ車の下に入れておきましょう。ホイールナットを外していくと、最後の1本が固くなったように感じる時があります。その時は、タイヤが外れかけて斜めになっているので、手や足でタイヤを少し抑えておいて緩めるようにしましょう。タイヤ交換の手順④:タイヤの取り付け
新しいタイヤを取り付けます。まず車体側のボルト(ネジ)とホイールの穴を合わせて、ホイールを入れていきます。ホイールが入ればホイールナットを締める作業ですが、まずは手で軽く締めるようにしましょう。その後にクロスレンチを使用してホイールナットを締めていきます。ホイールナットの締めつけは対角線上に行い、タイヤがガタつかなくなるまでに2、3回に分けて仮締めします。(体重を掛けて強く締め過ぎるとオーバートルクになるので注意してください)(偏った締めつけはホイールナットの浮き上がりに繋がり、破損の原因になります)
タイヤ交換の手順⑤:ジャッキを降ろし増し締め
仮締めしたら車体の下に入れたタイヤを取り出し、再びガレージジャッキ(フロアジャッキ)をジャッキポイントに当てて少しジャッキアップし、ジャッキスタンド(ウマジャッキ)を外して車体を下ろします。その際は下に何も無いかなど十分に注意して、ゆっくりと下ろしてください。(ガレージジャッキは必ずゆっくりと慎重に下ろしてください)
車体を降ろした後、タイヤが接地したら先ほどと同じ順番でトルクレンチを使用して増し締めを行います。メーカーが指定しているトルク値がありますが、10kgf/m(100N/m)程度が多いです。
(トルクレンチの増し締めも対角線上に行い、カチッと1回なればOKです)
タイヤ交換の補足:スペアタイヤ利用時の注意
応急処置などで車載のスペアタイヤ(応急用タイヤ)に交換した場合は、速やかに通常のタイヤに戻しましょう。スペアタイヤはあくまでも緊急時に一時的に車を走らせるためのもので、長期間使用していると差動装置の破損にもつながります。
最近はスペアタイヤの代わりにパンク応急修理キットが装備されている車も増えています。いざというときに慌てないよう、自分の車には何がどこに装備されているのか確認しておきましょう。
↓↓ 今回使用した商品は下記です ↓↓